「その価格を払う価値がある存在になること」
この言葉は、私たち中小企業の経営者にとって、今、最も重く響くメッセージだと思います。
かつては「良いものを、早く、安く」提供することが正解だと信じられていました。
しかし、巨大な資本を持つ競合が、私たちよりも「もっと良く、もっと早く、もっと安い」ものを、非情なまでに提供する時代になりました。
そんな中で、「誰を選んでも同じですよ。私たちもその他大勢の一人です」という姿勢でいることは、もはや、舞台から退場していくようなものです。
手痛い失敗を経験する前の私は、まさにこの「その他大勢」の中に埋もれようとしていました。
「価格を上げたら、お客様は離れていってしまう」
「ライバルより安くしなければ、選んでもらえない」
私は、お客様の顔ではなく、ライバルの値札ばかりを見ていたのです。
やっていたのは、「頂点への競争」ではなく、まさしく「底辺への競争(価格競争)」でした。
その結果、どうなったか。
利益は削られ、毎月月末が近づくと資金繰りに追われる。
サービスを改善したくても、そのための投資ができない。
「良いもの」を提供したかったはずなのに、安さで戦い続けた結果、「良いもの」を提供し続ける体力さえ失ってしまったのです。
どん底を経験して、私は学びました。
お客様は、単に「安い」からあなたを選んでいるのではありません。
お客様は、他のお店を「通り過ぎて」、わざわざあなたの店を選んでくれているのです。
その「わざわざ」という行動にこそ、お客様が感じている「価値」が隠されています。
私たちの仕事は、その「価値」を、私たち自身がきちんと認識すること。
そして、その「価値」に見合った「適正な価格」を、堂々といただく勇気を持つことです。
「底辺への競争」は、誰も幸せにしません。
今こそ、勇気を持って「頂点への競争(価値を高める競争)」に舵を切る時です。
それは、適正な利益をいただき、社員に報い、サービスをさらに磨き上げ、お客様との信頼関係を深めていくという、経営者だけができる、最も尊い仕事なのだと私は信じています。
「価格競争」から抜け出し、「わざわざ選ばれる価値」を適正な価格に変える。その一歩を踏み出しませんか?
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたの会社は、「安さ」で選ばれる競争をしていませんか? それとも「わざわざ足を運ぶ価値」で選ばれる競争をしていますか?
[サムネールは ChatGPT で作成しました。]
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