お客様の「不満」は、適正価格への招待状です

未分類

「どうも業界の動きが鈍い」
「納期が遅いのが当たり前になっている」
「担当者の説明が要領を得ない」

お客様が口にする、同業他社や、この業界全体に対する「不満」。
私たち経営者は、これを聞くと「ウチも気をつけないと」と身を引き締めることが多いと思います。

しかし、もしその「不満」が、あなたの会社にとって「適正価格」を実現する最大のチャンスだとしたら、どうでしょうか。

私自身、過去に大きな挫折を味わったとき、この視点が完全に抜け落ちていました。
当時の私は、ライバル他社と同じ土俵で、いかに安く見せるかばかりを考えていました。
お客様が本当は何に不満を感じているのか、深く考える余裕などまったくなかったのです。

他社と同じことを、同じようにやっていれば、お客様が選ぶ基準は「価格」だけになってしまいます。
そこにあるのは、利益を削り合うだけの、苦しい消耗戦です。

手痛い失敗を経て、私は学びました。

お客様が感じている「不満」——たとえば、「納期が遅い」「説明が下手」「独自が特徴が分かりにくい」——。
これらは「そういうものだから」と諦め、旧態依然として放置してきた「構造的な問題」そのものです。

もし、あなたの会社だけが、その「不満」を本気で解決する仕組みを作ったらどうなるでしょう。

他社が「非効率だ」とやらないような、丁寧で分かりやすい説明を徹底する。
他社が「コストがかかる」と避けるような、納期を短縮する生産体制に投資する。

それは、ライバルには決して真似できない、圧倒的な「価値」になります。

お客様は、「ああ、この会社は違う」「やっと分かってくれる会社に出会えた」と感じてくださるはずです。

この「価値」を提供しているにもかかわらず、価格だけをライバルに合わせて「横並び」にしておくこと。
それこそが、お客様に対しても、そして必死に頑張る社員に対しても、最も不誠実な行為だと私は思います。

お客様の「不満」を解決するという「価値」には、必ず「見合った価格」が伴わなければなりません。
それは「便乗値上げ」などでは断じてなく、お客様が喜んで対価を支払ってくださる「適正価格」です。

その利益があるからこそ、私たちは「不満」を解決し続けるための投資ができ、社員に報いることができるのです。

業界の「不満」を「価値」に変える。そのための適正価格を一緒に考えてみませんか?


ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。

▼ あなたの会社は、お客様が業界に感じている「不満」を解決し、その「価値」に見合った「適正価格」を付けていますか?

[サムネールは ChatGPT で作成しました。]

#経営参謀サービス #ビジネスコーチ #エグゼグティブコーチング #経営者 #社長 #30代経営者 #40代経営者 #適正価格 #値決め #価格競争 #差別化戦略 #高付加価値 #顧客の不満 #業界の常識 #利益改善

この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

大本 佳典をフォローする
未分類
大本 佳典をフォローする