インターネットが普及し、中小企業でも日本中、世界中を相手に商売ができるようになりました。
そして今、生成AIが私たちの仕事や生活に静かに入り込もうとしています。
こうした「市場の構造変化」が起きるとき、私たちは「乗り遅れてはいけない」と少し焦るものです。
そして、「新しい技術をどう使おうか」と考えます。
これは、経営者として当然の感覚です。
しかし、この「考え方」にこそ、過去の私自身がハマった、大きな落とし穴があります。
インターネットで広告宣伝をスタートした頃、私も「これで販路が広がる」「海外からの注文が入るかも」と興奮しました。
ですが、私がやろうとしたことは、「今までの商品を、インターネットという新しい道具で『安く』売る」ことだけでした。
「効率化できたぶん、価格を下げられる」
「世界中にうちのサービスを届けられる」
私は、「構造変化」を「コスト削減」と「価格競争」の道具としてしか見ていなかったのです。
その結果、どうなったか。
結局は、新しい土俵で、これまで以上に激しい消耗戦を繰り広げることになっただけでした。
インターネットも、そして今回の生成AIも、その本質は「コスト削減」の道具ではありません。
それらは、私たちがお客様に提供できる「価値」そのものを、根本から変えてしまう力を持っています。
今までは「高すぎて提供できなかったサービス」
今までは「手間がかかりすぎて不可能だった、お客様一人ひとりに合わせた対応」
新しい技術は、そうした「これまで不可能だった価値」を、現実のものにするチャンスです。
その「新しい価値」を提供しているにもかかわらず、価格だけ「古いまま」にしておくこと。
あるいは、ライバルとの「価格競争」のために、せっかくの新しい道具を使うこと。
それこそが、この大きな変化の波を、自ら「危機」に変えてしまう行為なのです。
市場の構造が変わるとき。それは、古い価格設定、古い常識から抜け出す絶好のチャンスです。
「AIを使ったから安くします」ではなく、
「AIという新しい力を使って、ここまで御社のために尽くせるようになりました。だから、この価格(適正価格)なのです」
と、堂々と伝える勇気を持つこと。
それこそが、変化の時代を生き残り、社員を守る経営者が今、持つべき視点だと私は信じています。
「新しい価値」に見合う「新しい価格」。あなたの会社の利益を守る戦略、見直しませんか?
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたは生成AIのような新しい変化を見たとき、まず「コスト削減」を考えますか? それとも、お客様に提供できる「新しい価値」を考えますか?
[サムネールは ChatGPT で作成しました。]
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