思いがけない業界の人が、想定外の使い方をしてくれた

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経営者にとって、これほど嬉しい「予期せぬ成功」はありませんよね。
まさにその通りだと思います。
お客様が、私たちが想定していなかった「新しい価値」を発見し、教えてくれる。
これこそが、中小企業のビジネスの醍醐味です。

しかし、この素晴らしいチャンスを前にして、多くの経営者が(かつての私も含めて)陥ってしまいがちな「一つの罠」があります。

それは、その「予期せぬ成功」を、価格に反映させることを「忘れてしまう」ことです。
もっと言えば、「価格を上げるのが怖い」と感じてしまうことです。

会社を潰す前、私にも同じような経験がありました。
ある商品が、まったく想定していなかった業界のお客様から、突然まとまった注文をいただくようになったのです。
そのお客様は、私たちが考えもしなかった「独自の使い方」で、業務効率を劇的に改善されていました。

私は、その使い方に驚き、とても嬉しく思いました。
「ありがとうございます!そんな使い方があったのですね!」
そして、ただ、それだけでした。

私は、お客様が発見してくれた「新しい価値」に対して、新しい値札をつけることをしなかったのです。
「もともと、そんなつもりで作った商品じゃないし…」
「ここで値上げをしたら、せっかくのお客様が離れてしまうかもしれない…」
そう思って、安いままの価格で提供し続けてしまいました。

当然、その「想定外の使い方」に対応するため、現場の社員たちには、通常とは異なる細かな作業やサポート業務が発生していました。
会社には、その「新しい価値」に見合う利益がまったく残らない。
私は、社員たちの見えない努力に報いることもできず、せっかくの「成功の芽」を、自ら「安請け合いのタネ」に変えてしまっていたのです。

手痛い失敗を経て、私は学びました。

「予期せぬ成功」は、単なるラッキーではありません。
それこそが、お客様が「あなたの会社が提供しているものは、この価格以上の価値がある」と、必死で教えてくれているサインなのです。

私たちが「想定していなかった価値」こそが、ライバルには真似できない、あなたの会社の「本当の価値」です。

もし、お客様が「こんな使い方ができるなんて!」と喜んでくれているのなら、それは宝の山です。
あとは、その「お客様が見出してくれた価値」に対して、堂々と「適正な価格(値上げ)」をつける勇気を持つこと。

それこそが、その価値をさらに磨き上げ、社員の努力に報いるための「利益」を生み出す、経営者の大切な仕事なのです。

お客様が教えてくれた「本当の価値」を、適正な利益に変えませんか?


ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。

▼ お客様が「発見してくれた価値」に対して、あなたは「ラッキーだ」と思うだけで済ませていませんか? それとも「適正な値札」をつけていますか?

[サムネールは ChatGPT で作成しました。]

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この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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