部下との関係性を改善するために|私が失敗から学んだリーダーシップの本質

人事労務

はじめに

「最近、社員のモチベーションが下がっている…」「部下がすぐ辞めてしまう…」そんな悩みを抱える中小企業の経営者は少なくありません。実は私自身、総務部長として働いていた頃、まさに同じ悩みに直面していました。今回は、私が失敗から学んだ「部下との関係性」を改善するための本質について、実際の経験を交えてお伝えします。

部下を「歯車」として見ていた私の過ち

当時、私の部署には20代から30代の女性事務員が4人いました。私は業務の効率化ばかりを重視し、部下を「会社の歯車」として捉えていました。その結果、事務所の空気は悪くなり、離職率が急激に上昇。気づけば部署は新人ばかりになり、仕事の質もスピードも著しく落ちてしまったのです。

部下が次々と辞め、仕事が停滞

やがて仕事の遅れが目立つようになり、他部署からも苦情が相次ぎました。その時初めて「自分自身の態度や考え方が、この状況を生んでいるのでは?」という疑問が頭をよぎりました。しかし、自分を変える具体的な方法がわからず、途方に暮れていました。

人材コンサルタントの言葉が転機となった

そんな折、会社が社員のモチベーション向上を目的に人材コンサルタントと契約。面談を重ねる中で、ある一言が私の胸に強く響きました。

「まず自分が変わらなければ、周囲は決して変わりませんよ」

その瞬間、自分自身の態度や接し方に心当たりがありました。私はその日から、自分を変える努力を本格的にスタートしたのです。

「歯車」から「仲間」へ|私が実践した自己変革の取り組み

まず取り組んだのは、部下を見る視点の変化でした。「単なる歯車」から「同じかまどの飯を食う仲間」として意識を改めました。具体的には、彼女たちのキャリアやスキルアップを本気で応援することに注力。例えば、彼女たちが将来的に転職したとしても、「あの会社で学んだことは貴重だった」と誇りを持てるよう、実務スキルや資格取得を積極的に支援しました。

結果として起きた職場の劇的な変化

私が変化を意識し始めてから、部署内の雰囲気は大きく改善されました。部下たちは積極的に質問や相談をするようになり、自発的な行動が増え、仕事のスピードや質も向上しました。改めて「上司の態度を部下は真似る」ということを強く実感しました。

まとめ

私が失敗から学んだ最大の教訓は、部下の成長や幸せを追求することがリーダーとして最も重要な役割である、ということでした。自分自身がまず変わることで、部下との関係性も職場環境も大きく改善されることを身をもって実感しました。

社員の定着率が悪いと感じてるのなら

もし、あなたが「社員のモチベーションが上がらない」「社員の定着率が悪い」と感じているのなら、一度自身のリーダーシップを客観的に見直してみてください。その際には、第三者からのアドバイスやコンサルティングを取り入れることを強くお勧めします。

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この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は20,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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