「何か新しい商品を開発しなければ、ジリ貧だ…」
経営者であれば、誰もが一度は抱える焦りだと思います。しかし、限られた人、モノ、カネの中で、まったく新しいものをゼロから生み出し続けるのは至難の業です。
私自身、かつて専務として経営に携わっていた頃、この「新商品開発」という言葉の響きに縛られ、苦しんでいた時期があります。「うちのノウハウでは、このようなサービスしかできない」と、自ら視野を狭くしてしまっていたのです。
そんな時、ある経営者の先輩から教わったのが「用途開発」という考え方でした。
すでに「持っているもの」に光を当てる
「用途開発」とは、その名の通り、既存の商品の「別の使い方」を見つけることです。
最も代表的で、見事な事例が「星野リゾート」さんでしょう。
彼らはもともと、自ら旅館を運営していました。しかし、経営不振の温泉旅館を次々と立て直し、その過程で培った「再生ノウハウ」そのものに、とてつもない価値があることに気づきます。
そして、その「ノウハウ」を、他の温泉旅館や観光リゾートを支援する「コンサルティングサービス」という、まったく別の商品として事業化したのです。
旅館運営という「本業」から見れば、「ノウハウ」は当たり前の資産だったかもしれません。しかし、視点を変えれば、それは他社が喉から手が出るほど欲しい「宝」でした。
「当たり前」を疑うことから始まる
これは、何も大企業だけの話ではありません。
私たち中小企業にこそ、この「用途開発」の視点が必要です。
- あなたの会社が長年培ってきた「技術」や「ノウハウ」。
- お客様から「ついでに、これもやってくれない?」と頼まれる「当たり前のサービス」。
- 社内では「常識」となっているが、実は他社が真似できない「業務プロセス」。
それらは、本当に「今の使い方」しかできないのでしょうか?
「うちには何もない」と諦めるのは、まだ早いかもしれません。
あなたの会社の「当たり前」を棚卸しし、別の角度から光を当ててみる。
「新商品」を生み出すプレッシャーに悩む前に、まずはその「宝探し」から始めてみませんか。
経営参謀として、その「視点」を見つけるお手伝いをさせていただきます。
「ウチの会社の強みって何だ?」と悩んだら、「社長110番」で既存資産を棚卸ししてみる
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ もし、あなたの商品やサービスを「まったく別の業界」に売るとしたら、どんな「使い方」や「価値」を提案しますか?
[サムネールは ChatGPT で作成しました。]
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