ビジネスの成長を阻む「一度きりの取引」の落とし穴

ビジネスの成長を阻む「一度きりの取引」の落とし穴 販促営業について

新しい顧客を獲得することも重要ですが、既存の顧客を大切にすることで、リピートビジネスや口コミによる紹介を得ることができます。

時代は変わっても販促営業の原理原則は変わらないと感じます。

今日はある書籍の一節をご紹介します。

あるとき、今日まで私が何台の自動車を買ったかを計算してみたところが、33台も買っていることがわかって、われながら驚いた。


そこで、あなたに質問してみよう。


この33台の自動車を私に売り込んだセールスマンは、いったい何人くらいだったと思いますか?


これがまさに33人だったから驚くほかはない。


私の知るところでは、一度私に自動車を売り込んだ33人のセールスマンのうちで、ただの一人も二度と私のところへ来た者がいなかったのである。


私が買うまでは、私というものに対して非常な関心をもっていた人たちであったが、いったん買ってしまった後は、一度すら電話をかけて、車の具合はその後どうかといって尋ねようとさえしないのである。


車の代金を払って、取るだけのコミッションを取ってしまうと、とたんにこの世の中から姿でも消したかのように寄りつこうともしないのだ。


これは珍しいことだろうか。


全国各地を回って講演をした機会に、いつもこの話を持ち出して君たちの中でこれと同じような経験をしたことはないかと尋ねると、その半数以上の人は、即座に手をあげて同じ経験があるといっている。


これが一般に行なわれている実情であるとすると、それではいったい自動車の販売は、他の商品の販売とは事情が違うとでもいうのであろうか。


自動車のセールスマンというものは、一度売り込んだ得意先のことは忘れてしまって、常に新しい買手だけを探し求めて歩くほうが有利だということになるのであろうか。


ある有名な販売会社では、セールスマンのために「けっして顧客を忘れてはならない。と同時に顧客からもけっして忘れられてはならない」というモットーを掲げている。

「私はどうして販売外交に成功したか」F・ベドガー

いかがでしたか。

商品やサービスを提供した後も、顧客のフォローアップやサポートを怠らないことが、顧客の信頼を獲得し、ビジネスの継続的な成長につながります。

この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は20,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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