連鎖倒産を防ぐ – 取引先の倒産の予兆を見逃さないために

連鎖倒産を防ぐ - 取引先の倒産の予兆を見逃さないために 失敗からの逆転:経営者の教訓

2023年5月、日本全国での倒産件数が前年比35%増の706件に達しました。

この数字は我々経営者にとって、一つの警鐘であります。

その中でも、取引先の倒産は我々にとって大きなリスクとなり得ます。

なぜなら、売掛金の回収が困難になることで、自社までが連鎖的に倒産の危機に瀕する可能性があるからです。

そこで今回は、取引先が倒産する予兆を見つけ出すためのポイントを4つ紹介したいと思います。

1. 支払い遅延
取引先からの支払いが通常よりも遅くなる、あるいは頻繁に延滞が発生するようになった場合、それは取引先が経済的な困難に直面している可能性があります。

2. 社内環境の変化
取引先の会社を訪れた際、社内の雰囲気が以前と比べて暗くなったり、事務員などの応対が極端に悪くなったりするなど、社内環境の変化も倒産の予兆となることがあります。

3. 経理スタッフの退職
経理スタッフは会社の財務状況を熟知しているため、経理スタッフが退職するというのは、会社が経済的な困難に直面している可能性があります。

4. 噂の流布
「火のないところに煙は立たない」の言葉が示すように、業界内や取引先からの噂は、企業の経済的な問題を示す可能性があります。噂が立っていないかどうか、注意深く耳を傾けることが重要です。

これらの予兆を見つけた場合は、売掛金の早期回収や取引の見直しを検討すべきです。

連鎖倒産の危機を回避するためにも、周囲の状況に敏感であることが求められます。

この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は20,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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