目の前の「困った」に、私だからできること

社長専門コーチング

先日、日経MJに掲載されていた「アンパンマンと日本人」の著者、柳瀬博一さんのインタビュー記事が目に留まりました。その中で特に印象的だったのが、「やなせさんはいつも、頼まれたらやるという姿勢を貫いていました。目の前で誰かが困っているとき、自分にできるかもしれないと思ったら、とりあえず引き受けてみる。そのとりあえずという姿勢がやがて仕事になり、経験となり、自分自身の成長につながりました」という一節です。これを読んだとき、僭越ながら、私自身がこれまで歩んできた道と重なる部分があると感じ、深く共感いたしました。

思えば、私が経営陣の一員として関わっていたタクシー会社が倒産するという「どん底」を経験したとき、まさに目の前が真っ暗になりました。しかし、そんな状況だったからこそ、「今の自分に何ができるだろうか」と必死に考え、行動せざるを得なかったのです。コンサルタントの道に進むと決めた当初も、すぐに仕事があったわけではありません。貯金を切り崩しながら、目の前の小さな仕事でも、自分にできることであればと、一つひとつ懸命に取り組みました。その一つひとつの経験が、今の私のコンサルタントとしての土台を作ってくれたと感じています。

「目の前の人が困っていること」に耳を傾け、自分ならどのようなお手伝いができるかを考える。そして、自分の持てる力の中で最大限できることを実行する。これは、私がコンサルタントとして独立してからも、ずっと大切にしている姿勢です。経営者の方々は、日々さまざまな課題に直面し、時には孤独を感じることもあるでしょう。そんなとき、私はまずじっくりとお話を伺い、その方が本当に何に困っていて、何を目指しているのかを理解することに努めます。そして、ニッチ戦略や資金繰りの改善、組織改革など、これまでの経験と知識を総動員して、「私だからできること」は何かを考え抜き、具体的なご提案をさせていただいています。

やなせさんの「とりあえず引き受けてみる」という姿勢は、一見すると無謀に思えるかもしれません。しかし、その「とりあえず」の中には、相手を助けたいという純粋な想いと、自分自身への挑戦が含まれているのではないでしょうか。そして、その小さな一歩が、思いがけない経験や成長に繋がり、結果として新しい道が開けていく。私自身も、過去を振り返れば、そうした「自分にできること」を積み重ねてきた結果、多くの方々とのご縁をいただき、経営参謀として社長に寄り添うという今の仕事に繋がっているのだと、改めて感じています。

これからも、目の前の「困った」という声に真摯に耳を傾け、私だからこそできることで、一人でも多くの経営者の方を笑顔にできるよう、誠心誠意サポートを続けていきたい。そして、その経験の一つひとつが、私自身をさらに成長させてくれると信じています。皆さんは、今、目の前の誰かのために「自分にできること」は何があると思われますか?時には立ち止まって考えてみるのも、良いかもしれません。

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サムネールは ChatGPT で作成しました

この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は20,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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