皆さん、こんにちは。長年、中小企業の経営者の方々と向き合ってきたビジネスコーチの大本です。今日は、中小企業の経営者の皆さんに、ちょっと耳が痛いかもしれませんが、避けて通れない大切な話をしたいと思います。
経営者の悩み – ある相談から
最近、ある40代の若手経営者から相談を受けた内容が、この記事のきっかけになりました。彼は会社を軌道に乗せ、順調に成長させていましたが、ある日突然、行き詰まりを感じ始めたそうです。
「大本さん、うちの会社このままで大丈夫でしょうか?」
彼の目には不安の色が浮かんでいました。話を聞いていくうちに、私は彼に足りないものが何なのか、はっきりと分かりました。それは、「外部の視点」だったんです。
外部の視点の重要性
さて、ここで皆さんに問いかけたいと思います。皆さんの会社に、「あなたの判断はおかしい」とズバッと指摘してくれる人はいますか?
「えっ、そんな人、いるわけないじゃないですか」
そう思った方、要注意です。実は、これこそが中小企業の成長を阻む最大の落とし穴なんです。
私の経験上、成長しつつある中小企業には、幹部会議のような形式的なミーティングよりも、経営者の強みや弱みを客観的に指摘し、時には厳しい質問を投げかけてくれる「外部の視点」が必要不可欠なんです。
外部アドバイザーの役割
ある日、私のクライアントの一人が言いました。「大本さん、あなたの指摘で、自分の見落としていた点に気づきました。グサッと来たけど、言ってくれて本当に助かりました」
この言葉に、私は身が引き締まる思いがしました。外部アドバイザーの役割の重要性を改めて実感したんです。
外部の視点が必要な3つの理由
では、なぜ外部の視点が必要なのか、具体的に見ていきましょう。
- 顧客志向の維持
自社の製品やサービスに惚れ込むのは当然です。でも、それが顧客のニーズとズレていないか、常にチェックが必要です。外部の視点は、その冷静な判断を助けてくれます。 - 財務見通し
「来年は絶対黒字に…」楽観的な見通しは経営者の特権です。でも、それを裏付ける数字がなければ、ただの希望的観測。外部の視点は、そんな甘い考えにブレーキをかけてくれるんです。 - 適切な人材配置
「あの人、長年うちで働いてくれているから…」という情緒的な判断で人事を決めていませんか?外部の視点は、客観的な立場で適材適所を提案してくれます。
外部の視点がないことによる失敗例
ここで、ある失敗例を紹介しましょう。
私の知人で、ある企業を経営していた50代の社長がいました。彼は「私は経営者だ。細かい管理は全て管理職に任せている」と豪語していました。結果、財務管理がずさんになり、気づいた時には会社は危機的状況に…。
彼の言葉が今でも耳に残っています。「もっと早く、誰かに指摘してもらえていれば…」
経営者の責任とバランス
さて、ここまで読んで、「いやいや、そんな他人に首を突っ込まれたくない」と思った方もいるでしょう。でも、それこそが落とし穴なんです。
経営者は全体を見ながらも細部にも目を配る必要があります。バランスを取ることが大切なんです。
私がよく使う例えがあります。「経営者としての資質は、凧のようなものだ」と。
風に任せて自由に舞う凧。でも、その自由は糸があるからこそ。糸を失えば、凧は風まかせで墜落するしかありません。外部の視点は、その糸の役割を果たすんです。
経営者の皆さんへの提案
最後に、皆さんへの提案です。
1ヶ月以内に、仲のいい経営者仲間に思い切って自分の課題について話してみてください。普段から何でも話せる人でいいんです。その人と、30分でいいので、自社の課題について率直に話し合ってみてください。
その結果、どんな気づきがあったか、ぜひ私に教えてください。皆さんの新たな挑戦を、心から応援しています。
経営者の皆さん、自由には責任が伴います。その責任を果たすことで、真の成長の道が開けるのです。一緒に、より良い経営を目指していきましょう。
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