組織作りの大切な要素として「責任」と「権限」が挙げられます。
特に組織がまだ固まっていない、これからの形を模索している段階での理解は、組織の基盤をしっかりと築くために欠かせない要素です。
今回は、ドラッカー先生の考え方を元に、この2つの要素がどのように組織運営に影響するのかを一緒に勉強します。
1. 責任と権限の基本的な定義
まず、基本的な定義から見ていきましょう。
- 責任:立場や役職に基づき果たすべき義務や任務のこと。
- 権限:特定の仕事を遂行するための権利や自由。
これらの定義を理解することで、組織内の役割分担や業務遂行の方法についての考え方が明確になります。
2. ドラッカー先生の考え方
ドラッカー先生は、計画と実行、そして責任と権限を「1つの仕事の2つの側面」として捉えています。これは、仕事を効果的に遂行するためには、これらの要素が密接に関連しているという考え方を示しています。
3. 中小企業の現状と問題点
多くの中小企業では、管理者には責任だけを与え、適切な権限を与えていないという企業が見受けられます。
これは、管理者の役割や定義が不適切であるためです。
多くの場合、管理者は「指示通りに動くだけの作業員」として扱われてしまっています。
4. 責任と権限の再定義
責任と権限は、「決める権利」と「実行する義務(責任)」として再定義することができます。
仕事が面白いかどうかの基準は、自らが決めたことを自ら実行できるかどうか、つまり、権限と責任が一致しているかどうかにかかっています。
まとめ
組織運営において、責任と権限は非常に重要な要素です。
ドラッカー先生の考え方を取り入れることで、これらの要素を適切に組織内で配置し、効果的な組織運営を実現することができます。
新しい経営の航路を模索中の皆さん、この考え方を取り入れて、組織の運営を見直してみてはいかがでしょうか。