借金返済の困難を乗り越えるための経営者の対処法

経営者が銀行返済に困難を感じたとき、どのように対処すべきかを実体験を元に解説します。借金問題に直面したときの心構えや、専門家への相談の重要性についても触れています。 失敗からの逆転:経営者の教訓

倒産からの再起

経営者として、銀行返済が困難に感じる瞬間が訪れることもあるでしょう。そのような時、どのように対処すべきか、私の経験を元にお伝えします。

私が経営に関与していた会社が倒産したのは、2011年8月のことでした。多くの関係者に迷惑をかけ、そのことは今でも深く反省しています。その後、金融機関と保証協会と共に、残された借金の処理方法について話し合いました。

借金返済への決意

彼らは私に自己破産を望んでいたようですが、私は借金を必ず返すという決意を固め、1億6,523万9,180円の債務を毎月2,000円ずつ返済すると提案しました。

この提案、驚くかもしれませんね。1億6,523万円を毎月2,000円ずつ返すとなると、なんと6,884年もの時間が必要です。しかし、私が強調したいのは、金融機関から借りた1億円を毎月2000円ずつ返しましょうということではなく、誠意を持って金融機関と向き合うことの重要性です。

現状を率直に伝える

当時、私が毎月返済できたのは毎月2,000円だけでした。職を失い、新たに事業を立ち上げようとする時、手元にはほとんどお金がありませんでした。しかし、自分の現状を率直に伝え、毎月2,000円の返済を提案したところ、彼らはそれを受け入れてくれました。

自殺は解決策ではない

借金の返済に困っていると、自分が死ぬことで全てを清算しようと考える方もいます。しかし、その結果、家族や友人は深い悲しみに包まれます。私は、お金の問題で自殺を選んだ3人の方を知っています。その家族は深い悲しみに暮れ、その後の人生は暗く、苦しいものとなりました。

専門家への相談を

もし、借金の返済に困っている方がいらっしゃいましたら、専門家に相談することを強くお勧めします。専門家に相談することは恥ずかしいと感じるかもしれません。相談することで、見下されたり、馬鹿にされてるような気持ちになることもあります。その気持ちは私もよく理解しています。しかし、勇気を持って相談に行くことで、必ず解決の道が見つかります。

この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は20,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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