「この度は、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」
商談や打ち合わせが終わると、私たちは決まってこの言葉を口にします。もちろん、心のこもった挨拶はビジネスの基本です。しかし、その言葉に、私たちはどれだけの「本当の気持ち」を乗せられているでしょうか。
以前の私は、この「ありがとう」という言葉の重みを、本当の意味で理解できていなかったように思います。
私が毎月100枚のハガキを書き続けた理由
開業した当初、私はある習慣を自分に課していました。それは、どんなに忙しくても、感謝を伝えたい相手に必ずハガキを送る、というものです。
例えば、見込み客の方が貴重な時間を割いて会ってくれた後。無事に仕事の納品が終わった時。そして、銀行口座への入金が確認できた時。その一つひとつのできごとに対して、「当たり前」だとは決して思わずに、一枚一枚、手書きでハガキを書いていました。多い時には、月に200枚以上になることもありました。
なぜ、そこまでしたのか。それは、言葉だけでは伝わりきらない感謝の気持ちを、「形」として相手に届けたかったからです。メールやSNSで簡単にコミュニケーションが取れる時代だからこそ、手間と時間をかけて書かれた手書きの文字には、特別な熱が宿ると信じていました。
それは、単なる儀礼的な挨拶ではありません。「あなたのおかげで、私たちのビジネスは成り立っています」という、心からのメッセージでした。
「形」にすることで、見えてくるものがある
この習慣を続けていると、面白いことに気づきます。それは、感謝を「形」にすることで、相手との関係性がより深まるだけでなく、自分自身の仕事に対する姿勢も変わっていく、ということです。
一枚のハガキを書く時間は、ほんの数分かもしれません。しかし、その時間は、相手のことを真剣に想う時間です。「あのお客様は、こんなことに困っていたな」「次は、もっとこんな提案ができないだろうか」と、自然と相手への想像力が掻き立てられるのです。
感謝とは、単なる感情ではありません。それは、相手への敬意と想像力から生まれる「行動」なのだと、私はこの経験を通して学びました。そして、その行動こそが、揺るぎない信頼関係を築き上げるための、何よりの土台となるのです。
もちろん、ハガキを書くことだけが正解ではありません。一本の電話でも、短い手紙でも、あるいは直接会って伝えることでもいい。大切なのは、その「ひと手間」を惜しまないことです。
あなたの「ありがとう」は、相手の心にちゃんと届いていますか?
その感謝の気持ち、あなたはどんな「形」で伝えていますか?
お客様との信頼関係を、次のステージへ。あなたの経営参謀が伴走します。
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼あなたが「ありがとう」と伝えたい人を一人思い浮かべてください。その人に、今日、どんな「形」で感謝を伝えますか?
サムネールは ChatGPT で作成しました。
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