経営の教科書を開けば、「ヒト・モノ・カネ」という言葉が必ず出てきます。しかし、私はこの言葉にずっと、どこか違和感を覚えてきました。人を、機械やお金と同列の「資源」として扱ってしまった時、組織は静かに、しかし確実に崩壊へと向かい始める。私自身が、過去の大きな失敗の中で、そのことを骨の髄まで思い知らされたのです。
1+1が100になる。人間だけが起こせる化学反応
機械は、投入したエネルギー以上の仕事はしません。お金は、元本以上に勝手には増えません。しかし、人は違います。
こちらの想像を、期待を、そして常識を、いとも簡単に超えてくることがある。
心が通い、信頼が生まれた時。この人のために、このチームのためにと本気で思った時。1+1が3にも5にも、時には100にもなるような、とてつもない化学反応を起こすのです。これは、感情と意志を持った人間だからこそ起こせる「奇跡」に他なりません。
「使ってやる」じゃない。「あなたのために」が最強の絆
かつての私は、どこかで社員を「使ってやる」と思っていたのかもしれません。しかし、それはただの傲慢でした。本当の信頼関係とは、主従関係ではありません。
上司は「部下の成功のために、自分は何ができるか」を真剣に考え、汗をかく。
部下は「上司やチームの成功のために、自分は何で貢献できるか」を考え、行動する。
互いが互いの成功を願い、力を尽くし合う。この貢献関係「互恵」こそが、組織を一つの生命体のように躍動させる、最強の絆となるのです。
完璧なリーダーなんていない。だから、人は支え合う
私は、強いリーダーではありませんでした。むしろ、たくさんの失敗を重ねてきた、弱い人間です。会社を倒産させ、一人では何もできないという無力感も味わいました。
しかし、その弱さをさらけ出した時、不思議と手を差し伸べてくれる人が現れたのです。リーダーが完璧である必要なんてない。むしろ、自分の弱さを認め、「助けてほしい」と言える勇気こそが、メンバーの主体性を引き出し、互いの強みで弱さを補い合う「本物のチーム」を生み出すのだと知りました。
その面倒くささが、宝物になる
人と向き合うのは、本当に面倒です。誤解もあれば、衝突もある。思い通りになんて、まずなりません。
でも、どうか、その人間臭いプロセスから逃げないでほしいのです。その一つ一つの面倒くささこそが、組織をただの「機能集団」から、血の通った「運命共同体」へと変えていく。そして、その面倒の先で待っている、予測不能な奇跡や最高のパートナーシップこそが、経営者が味わえる最高の喜びなのだと、私は信じています。
社員を「最高のパートナー」にしたいと本気で願う社長のための経営参MBOサービス
ビジネスコーチ大本から、今日のコーチングです。
▼ もし、あなたが社員のことを「管理すべき資源」ではなく「信頼すべきパートナー」として接したなら、明日からどんな「奇跡」が起こり始めるでしょうか?
サムネールは ChatGPT で作成しました。
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