人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬 社長専門コーチング

昔、中国の北方に胡という大変荒々しい民族がいて、胡の地と国境のとりでの近くに占いの上手な老人が住んでいました。

あるとき、どうしたことか老人が飼っていた馬が、とりでを越えて胡の国に逃げてしまった。

近所の人びとが「えらいことになりましたな、お気の毒に」と慰めてくれたが、老人は悲しそうな様子もなくいわれた。

「なあに、そのうちきっと、いいやつをつれてやってくるさ」といった。

老人がいったとおり、まもなく逃げた馬が、胡の名馬をひきつれて帰ってきたのです。

「よかったなァ、爺さん」。
さっそく人びとが、お祝いにかけつけたが、老人はうれしそうな顔も見せずに、「いやいや、いつまた良くないことが
起きるかもしれない」と答えた。

ある日、老人の息子が落馬して股の骨を折ってしまい、不自由な息子を気の毒がる人びとに、老人はまた平然といわれた。

「悲しむことはない。そのうちきっと幸せが訪れてくるだろうよ」。

あくる年、胡人の大軍が攻め込んできた。

召集された村の若者たちは、弓や槍で戦ったが、十人中九人までもが亡くなってしまった。

ところが老人の息子は、骨折していたために兵役をまぬがれ、父子とも無事でした。

「人間万事塞翁が馬」とは、人間が生きていく上での幸、不幸は予測できないから、悪いことがあっても悲しんでばかりいてはいけない、といういましめとして使われるようになった。

人は次から次と湧いてくる問題を自分の力だけで解決しようとすると、精神的に追い込まれてしまう。

老人のように、物事にさからわず、すべてを天に託し、一つ一つ、できるものから片づけていくことだし、片づかなければ放っておくことです。

災難は必ずしも悪いものばかりではなく、後に幸運をもたらす可能性もあるのです。

(大本の師の言葉より引用)

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この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は20,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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