はじめに
先日、創業1年目の女性経営者とお会いする機会がありました。補助金を活用して物販事業を始めようとされている方でした。話を伺っていると、興味深い一言が。「昨年の創業セミナーでビジョンを作ったんですが…思い出せないんです(笑)」
この言葉に、私は深く頷かずにはいられませんでした。
創業期の現実 – 理念よりも目の前のことから
起業して最初の3〜4年間、私自身も理念やビジョンどころではありませんでした。毎日が戦場のように過ぎていきます。売上を確保するための営業活動、新商品の開発、マーケティングの勉強、スキルアップのための研修…。やるべきことが山積みで、息をつく暇もないような日々でした。
周りの経営者から「経営理念は大切だよ」とアドバイスをいただくこともありました。でも正直なところ、その余裕は全くありませんでした。今思えば、それは決して間違いではなかったと感じています。
なぜビジョンは「忘れられる」のか
「ビジョンが腹落ちしていないから忘れる」—これは本質を突いた気づきです。セミナーやワークショップで形式的にビジョンを策定しても、それが本当の意味で自分のものになっていなければ、日々の業務に埋もれてしまうのは自然なことです。
むしろ、創業期は目の前のお客様が求める価値を深く理解することに集中する時期なのかもしれません。今回の相談でも、物販事業を検討するにあたり、まずはそこから掘り下げていきました。
経営理念は「育つもの」
私の経験から言えることは、経営理念は時間をかけて醸成されていくものだということです。創業から約5年が経過した頃、ようやく自分の事業の本質的な方向性や、経営者としての使命が見えてきました。
それは、日々の実践の中で、お客様との対話を重ね、試行錯誤を繰り返す中で、自然と芽生えてきたものでした。急いで形にする必要はありません。
まとめ – 理念は焦らず、着実に
創業期の経営者の皆さんへ。
今はまず、目の前のお客様のために全力を尽くすことに集中してください。理念やビジョンは、その実践の中から自然と生まれてくるものです。
私は日々、様々な経営者の方々とそんな対話を重ねています。「今」に向き合いながら、少しずつ「未来」を描いていく。その過程に寄り添えることが、私の喜びです。
創業期特有の悩みや課題をお持ちの方は、ぜひ無料経営相談をご利用ください。実務と理念、両方の視点から、あなたの事業の成長をサポートいたします。
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