成長している企業を経営するというのは、思った以上に難しい仕事です。
新しい商品を作るか、既存の商品を改良するかなど、多くの意思決定に迫られることもあります。
「儲けること」の本当の意味
私たちの道徳観は、多くの場合、「損した」「得した」によって左右されます。
しかし、「儲けること」の本当の意味を理解することで、それは善なのか、悪なのかを判断する基準が変わるかもしれません。
利益と善悪の観念
例えば、商人が原価を割って商品を顧客に提供した場合、その行為は顧客にとっては大いに利益です。
顧客から見れば、それは善であると感じるかもしれません。
しかし、商人として見れば、それは極めて損害です。
その理由は、この状態では商売を続けることが不可能になるからです。
さらに、商業活動全体を考えると、商人が商売を続けられないことは、顧客の日常生活にも影響を与え、結局、このような奉仕活動は悪と繋がってくる可能性があります。
- 商人:販売者のこと。商品やサービスを提供します。
- 原価割れ:商品の売値がその製造コスト以下になること。この状態がつづくと会社は継続できなくなります。
「儲けること」の必要性
だからこそ、「儲けること」が必要なのです。
それは悪ではありません。商売を続けるために必要な再生産のための利益は、お互いに認識し合わなければならないのです。
そうでなければ、私たち全員が生活できなくなってしまいます。
「儲けること」の本当の意味
このように、互いに自分たちの立場を尊重し合うことは、全ての人が生きていけるシステムを認めるということでもあります。
そして、これが「儲けること」の本当の意味なのです。
まとめと期待
儲けることは、ビジネスを続けるための生命線であり、それが社会全体の利益につながります。
皆様の企業がより一層の成長を遂げることを心から願っています。
(このブログは、師である堀田先生の著作からヒントを得て書いてます)