写真からグラフを作り、Excelデータも生成できる!Claude Opus 5で仕事を効率化する方法

「紙に印刷された表をExcelへ入力し直すのが面倒」「写真に写っている数値をグラフにしたい」「集計表は作れたが、見やすい資料に整える時間がない」――このような作業は、生成AIを使うことで大幅に短縮できます。

本記事では、Claude Opus 5に表やグラフの写真を読み込ませ、数値データの抽出、グラフ作成、Excelファイルの生成までを行う方法を紹介します。以前は、AIが抽出した表をコピーしてExcelへ貼り付ける使い方が中心でしたが、現在のClaudeは、数式や書式、グラフを含むExcelファイル(.xlsx)そのものを作成できます。

ただし、AIによる画像の読み取りは100%正確とは限りません。そこで本記事では、「読み取った数値を先に確認する」「判読できない箇所を推測させない」「元画像とExcelの数値を照合する」という、実務で安全に使うための手順も含めて解説します。

目次

1. Claude Opus 5で何ができるのか

Claude Opus 5は、Anthropicが2026年7月に公開したOpusシリーズのモデルです。画像を読み取る機能に加え、複数の工程を順番に進める作業や、表・数値を扱う専門的な仕事に向いています。

  • 写真やスクリーンショットから表を読み取る
  • 項目名、数値、単位、注記を整理する
  • データに合うグラフを提案・作成する
  • 数式、書式、グラフを含むExcelファイルを生成する
  • グラフから読み取れる傾向や注意点を文章でまとめる

つまり、「画像を見ながら数値を入力する」「Excelで表を整える」「グラフを作る」「簡単な考察を書く」という一連の作業を、ひとつの会話の中で進められます。

2. 写真からグラフを作成した例

ここでは、写真に写った調査結果を読み取り、棒グラフにした例を紹介します。

元の写真

グラフ作成の元データとなる表の画像

Claudeで作成したグラフ(PDF形式)

同じデータから、Excel内に編集可能なグラフを作ることもできます。PDFは配布資料や印刷に向き、Excelは数値の修正、項目の追加、色やグラフ形式の変更に向いています。用途に応じて、「ExcelファイルとPDFの両方を作ってください」と指示すると便利です。

3. 操作手順:写真のアップロードからExcel完成まで

手順1 Claude Opus 5を選択する

Claudeを開き、利用できるモデルの中からClaude Opus 5を選択します。Opus 5の利用可否は契約プランや組織の設定によって異なります。また、Excelファイルを直接作成するには、Claudeの「コード実行・ファイル作成」機能が利用できる状態になっている必要があります。

手順2 表が写った画像をアップロードする

PNG、JPEGなどの画像をClaudeへアップロードします。紙の資料をスマートフォンで撮影する場合は、次の点に注意してください。

  • 表全体が画面に入り、四隅が欠けないようにする
  • 真上に近い角度から撮り、台形状のゆがみを減らす
  • 影、反射、手ぶれを避ける
  • 小さな文字や小数点、マイナス記号が読める解像度にする
  • 複数ページの場合は、ページ順が分かる名前を付ける

手順3 最初に「読取結果だけ」を確認する

いきなりExcelを作らせるのではなく、まず画像から読み取った表をチャット画面に表示させます。元画像と見比べ、項目名、数値、単位、合計が合っているかを確認してください。判読できない箇所は、Claudeに推測させず「[要確認]」と表示させるのがポイントです。

手順4 グラフの目的と種類を決める

何を伝えたいかによって、適切なグラフは変わります。迷ったときは、Claudeに候補を最大3つ提案させ、それぞれの長所と短所を説明させましょう。

  • 棒グラフ:商品別、部門別、地域別など、項目間の大きさを比較する
  • 折れ線グラフ:月別売上や客数など、時間による変化を見る
  • 積み上げ棒グラフ:全体の大きさと内訳を同時に見る
  • 散布図:広告費と売上など、2つの数値の関係を見る
  • 円グラフ:項目数が少ない構成比を示す。項目が多い場合は棒グラフの方が比較しやすい

手順5 Excelファイルを作成し、ダウンロードする

読取結果を確認したら、Excelファイルの作成を指示します。実務で使いやすくするため、次のような仕様まで伝えておくと仕上がりが安定します。

  • 「読取データ」「グラフ」「確認事項」の3シートに分ける
  • 合計や割合は固定値ではなくExcel数式で計算する
  • 見出し行を固定し、フィルターを設定する
  • 数値、割合、日付の表示形式を整える
  • グラフのタイトル、軸、凡例、単位を日本語で表示する
  • 判読できなかったセルを黄色で示す

完成したファイルをダウンロードしたら、必ずExcelで開き、数式、文字化け、グラフの表示、元画像との数値一致を確認してください。

4. コピペで使えるClaude Opus 5用プロンプト

以下のプロンプトをClaudeへ貼り付けてから、表が写った画像をアップロードしてください。業種や資料の目的に合わせて、角括弧内を書き換えると、より希望に近い結果になります。

<task>
画像に写っている表を正確に読み取り、確認用の表、適切なグラフ、編集可能なExcelファイルを作成してください。
</task>

<purpose>
この資料の用途:[例:経営会議で部門別売上を比較する]
最も伝えたいこと:[例:売上が伸びた部門と落ち込んだ部門を把握する]
対象読者:[例:中小企業の経営者と管理職]
</purpose>

<rules>
1. 画像に書かれていない数値や項目を推測して補わないでください。
2. 読み取れない文字・数値は「[要確認]」と表示してください。
3. 小数点、桁区切り、マイナス記号、%、通貨、単位を区別してください。
4. 合計値や構成比が記載されている場合は再計算し、不一致があれば指摘してください。
5. 原文の表記と、Excelで扱いやすい表記を勝手に混同しないでください。
6. すべて日本語で作成してください。
7. 個人名、顧客情報などの機密情報が見える場合は、作業前に注意を促してください。
</rules>

<workflow>

【第1段階:画像の確認】
最初に、画像の鮮明さ、傾き、欠け、反射、影を確認してください。
正確な読取が難しい場合は、Excelを作り始めず、撮り直しが必要な箇所を具体的に説明してください。

【第2段階:データの読取】
画像から次の情報を抽出してください。
- 表のタイトル
- 列見出しと行見出し
- すべての数値
- 単位
- 注記、出典、対象期間

抽出結果を、元画像と照合しやすいMarkdown表で表示してください。
読取に自信がないセルには「[要確認]」を付け、理由も示してください。

【第3段階:整合性の確認】
次の項目を確認してください。
- 行合計と列合計
- 構成比の合計が約100%になるか
- 異常に大きい値・小さい値
- 年月やカテゴリの抜け・重複
- 単位の混在

確認結果を「問題なし」「要確認」「修正候補」に分けて示してください。
ここまで終えたら、私の確認を待ってください。私が「作成して」と回答するまでは、Excelファイルを作らないでください。

【第4段階:グラフの提案】
確認済みデータの性質と資料の目的に基づき、適切なグラフを最大3案提案してください。
各案について、次を簡潔に説明してください。
- そのグラフが適している理由
- 読み手に伝わること
- 誤解を招く可能性や注意点

最も適切な1案を推奨し、その理由も示してください。

【第5段階:Excelファイルの作成】
私が「作成して」と回答したら、確認済みデータを基に、ダウンロード可能なExcelファイル(.xlsx)を作成してください。

Excelファイルの仕様:
- シート1「読取データ」:画像から抽出したデータを表形式で収録
- シート2「グラフ」:推奨したグラフを編集可能なExcelグラフとして配置
- シート3「確認事項」:出典、対象期間、単位、[要確認]箇所、修正履歴を記載
- 見出し行を固定し、オートフィルターを設定
- 表の列幅と行高を調整し、文字切れを防止
- 金額、割合、日付などに適切な表示形式を設定
- 合計や割合は可能な限りExcel数式で計算
- 数式セルと入力値セルを見分けやすくする
- [要確認]セルは黄色で強調
- グラフのタイトル、軸ラベル、凡例、単位を日本語で表示
- 印刷時にA4横1~2ページへ収まりやすい設定にする

【第6段階:納品前の検証】
ファイル作成後、次を検証してください。
- Excel内の値と確認済みデータが一致しているか
- 数式エラーがないか
- 合計と割合が正しいか
- グラフの参照範囲が正しいか
- 日本語の文字切れや文字化けがないか
- シート名、単位、出典が記載されているか

検証結果を簡潔に報告し、Excelファイルのダウンロードリンクを提示してください。
さらに、グラフから読み取れる事実を3点以内で説明してください。画像にない原因や将来予測は、事実と分けて「仮説」と明記してください。

</workflow>

このプロンプトでは、Claudeが画像を読み取った直後にファイルを作るのではなく、一度人間が数値を確認してからExcelを作成する流れにしています。少し手間は増えますが、誤った数値がそのまま会議資料や経営判断に使われるリスクを減らせます。

5. 実務で使う際の注意点

数値は必ず元画像と照合する

AIは、小数点と汚れ、0と6、1と7、マイナス記号と罫線などを取り違えることがあります。特に金額、在庫、原価、決算数値など、間違いの影響が大きいデータは、元画像との目視確認が必要です。

AIの「考察」とデータ上の「事実」を分ける

グラフから「売上が前年より20%増えた」と読むことはできますが、「広告が成功したから増えた」と断定するには別の根拠が必要です。Claudeには、読み取れる事実と原因についての仮説を分けて書かせましょう。

機密情報や個人情報を安易にアップロードしない

顧客名、従業員情報、未公開の業績、口座情報などが含まれる資料は、そのままアップロードせず、必要に応じてマスキングしてください。会社で利用する場合は、自社の情報管理ルールと契約プランのデータ利用条件も確認しましょう。

元資料の著作権と利用条件を確認する

他社の調査資料、書籍、新聞、業界レポートなどをグラフ化して外部へ公開する場合は、出典を示すだけでなく、転載や二次利用が認められているかを確認する必要があります。

6. 中小企業で役立つ活用例

  • 手書きの日報や集計表
    店舗別の売上、来店客数、製造数などをデータ化し、月次推移をグラフにする。
  • 紙で受け取った仕入価格表
    商品名、旧価格、新価格、値上げ率をExcelにまとめ、価格改定の検討資料にする。
  • 過去の決算資料や業績一覧
    複数年分の売上、粗利益、営業利益を整理し、推移を見える化する。
  • 公的機関の統計資料
    必要な地域や業種の数値だけを抜き出し、自社の事業計画や市場分析に使う。
  • アンケート結果やチェック表
    回答数や構成比を集計し、報告用のグラフとExcelデータを同時に作る。
  • ホワイトボードに書いた数値や計画
    会議後に写真を読み込ませ、表形式に整理して担当者や期限を追記する。

7. まとめ:入力作業だけでなく、確認と資料化まで効率化する

Claude Opus 5を使えば、写真やスクリーンショットに含まれる表を読み取り、データ整理、グラフ作成、Excelファイル生成までを一連の流れで進められます。

  • 紙や画像の表を、再入力せずにデータ化できる
  • 目的に合ったグラフを提案・作成できる
  • 数式、書式、グラフを含むExcelファイルを直接作成できる
  • データから読み取れる事実や傾向を整理できる

大切なのは、AIにすべてを任せきることではありません。AIに入力・整形・作図を任せ、人間が元資料との一致と判断の妥当性を確認することで、作業時間を減らしながら精度を高められます。まずは、公開済みの統計資料や機密性の低い社内資料から試してみるとよいでしょう。

参考:Anthropic公式情報

※本記事の内容は2026年8月時点の情報を基にしています。利用できるモデルや機能は、契約プラン、組織設定、Claudeの仕様変更によって異なる場合があります。

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*サムネールは Adobe Firefly で作成しました。

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この記事を書いた人

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道中小企業総合支援センター登録専門家、北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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