「DX」「ペーパーレス」「クラウド化」…。毎日のように聞こえてくる言葉に、「うちも何か始めなければ」と焦りを感じてはいませんか。そして、流行りのツールを高額で導入してみたものの、結局誰も使わずに、埃をかぶってしまってはいないでしょうか。
多くの中小企業でDXが失敗する理由は、ただ一つです。
それは「DXの導入」そのものが目的になってしまっているからです。
大企業が使う最新のシステムは、確かに格好良く見えるかもしれません。しかし、サイズの合わない服を着ても動きづらいだけなのと同じで、身の丈に合わないIT導入は、かえって現場の負担を増やすだけの結果に終わります。
難しい横文字に、もう惑わされる必要はありません。私たちが本当に向き合うべきは、目の前にある「社員の無駄な時間」と「見えないストレス」なのです。
まず最初にデジタル化すべきは「経費精算」と「情報共有」
では、何から手をつけるべきか。私の答えは決まっています。それは「経費精算」と「社内の情報共有」です。
なぜなら、この二つは、一部の部署だけでなく、ほぼすべての社員が「面倒だなぁ」と感じている、共通の課題だからです。
月末になると、のりでレシートを紙に貼り、一枚一枚エクセルに打ち込む。上司のハンコをもらうために社内を探し回る…。そんな光景は、もうやめにしませんか。今は、スマホでレシートの写真を撮るだけで、自動で経費申請が終わる安価なツールがいくらでもあります。
「あの案件、どうなったっけ?」という会話が、まだ社内で飛び交ってはいませんか。最新の顧客情報や見積書が、担当者のパソコンの中にしか存在しない。そんな状態では、スピードが命の時代についていけません。これも、無料から使える情報共有ツールを使えば、誰でも、いつでも、どこでも、必要な情報にアクセスできるようになります。
派手さはありません。しかし、この小さな一歩が、社員の無駄な時間を確実に減らし、「ITって、意外と便利だな」という空気を社内に作ってくれるのです。
ITアレルギーの社員を巻き込むための処方箋
「パソコンは苦手で…」というベテラン社員の存在も、悩みの種でしょう。しかし、彼らを「ITアレルギー」だと決めつけてはいけません。彼らは変化が嫌いなのではなく、「面倒なことが増えるのが嫌」なだけなのです。
処方箋は、シンプルです。
新しいツールの導入を語る時、「効率化」や「生産性向上」といった言葉を使うのを、一度やめてみてください。
そして、ただ一言、こう伝えるのです。
「〇〇さんの、あの面倒な作業が、これを使えば楽になりますよ」と。
大切なのは、会社目線ではなく、社員一人ひとりの目線に立つこと。彼らが日々感じている「小さな面倒」を解消するための一歩として、ITを位置づける。そして、経営者であるあなた自身が、誰よりもそのツールを使いこなし、楽しんでいる姿を見せる。
IT導入とは、機械を導入することではありません。社員の心に寄り添い、未来の働き方を一緒に作っていく、コミュニケーションそのものなのです。
『何から始めれば…』その一言で大丈夫。あなたの会社のIT化、最初の一歩を経営参謀が共に歩みます
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ もし、社員の誰か一人に「一番やめたい面倒な仕事は?」と聞いたら、何と答えると思いますか?
サムネールは ChatGPT で作成しました。
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