中小企業の創業者は、成長過程で他の人からの客観的なアドバイスが必要です。
大きくなっていく会社は、取締役会は必要ないかもしれません。
でも、創業者は、大事な決定をするときに話し合いや意見を聞く相手が必要です。
ただ、そのような相手は会社の中にはあまりいません。
だから、外部の人に創業者の考えや強みをチェックしてもらうことが大切です。
外部の人は、創業者に対して質問をしたり、決定を評価したり、市場や資金繰りの見通し、トップチーム作りなど、会社を続けていくための条件を満たすようにアドバイスします。
これが、中小企業が成功するための大事なポイントです。
しかし、たくさんの中小企業が、これらの大切な考え方を無視しています。
彼らは、それらの仕事は管理職の仕事であり、自分は創業者だから関係ないと考えることがあります。
でも、それは無責任な考え方です。
中小企業が見通しと規律を持つことは、創業者の創業精神を維持し強化するためです。
成功するためでもあります。
創業者がこの責任を果たすことが、中小企業の経営の基本です。
(ドラッカー先生の著作「イノベーションと起業家精神」より、大本が改変)