「社内で使いやすい人」を育てていた私が、部下と一緒に成長したいと考えるまで

前の会社で総務の責任者をしていた頃、私にとっての社員教育は、「いかに社内で使いやすい人になってもらうか」でした。

人事や労務にも携わっていましたが、内容は、面接に来た人の入社手続きや、退職する人の手続きといった事務手続きが主でした。

社員教育といっても、必要最低限のマナーのほかは、上から押さえつける教育ばかりやっていたように思います。

接客態度や身だしなみの良さには、重点を置いていました。ただ、社内で働ける人にはなれても、社外で通用する人にするという発想は全くありませんでした。

キャリア形成支援という言葉さえ、知りませんでした。

私自身、若いころは、仕方がないからやるという義務感で働いていました。それが、いろいろな経験をするうちに、物事はお互いさまで、助け合いだということを、周りの方々から教わってきました。

社員さんを「社内で使いやすい人」にしようとすると、上司は教える人、社員さんは教わる人に分かれてしまうと思います。

社員さんには、それぞれ得手不得手があり、仕事への思いがあります。

会社が求める役割を伝えるだけでなく、本人の持ち味や思いを聞いて、どう力を発揮してもらうかを一緒に考える。社員さんを、一緒に成長する仲間として見るというのは、そういうことだと思います。

入社したときは下積みの仕事をしていたけれど、どんどん経験を積んでキャリアアップしたいという女性の事務員さんがいたので、それまでとは全く違う職務内容に異動させました。

それまでは庶務の仕事でした。庶務は庶務で、それ専用の方を募集して補填するやり方をしつつ、現場の単純作業からステップアップ・キャリアアップしてもらうために、あえて別の職務へ異動させるという試みをしたことがあります。

本人からそういった思いを聞き出すのも結構大変でしたが、何回も個別面談を重ねて、将来どういうふうになりたいのかを確認しました。

若い人だと漠然としがちです。それも踏まえて、キャリアアップやステップアップ、お給料が上がる道でもあるので、本人に適した仕事を用意できないかということは、結構考えました。

部下の仕事への思いを、最後に本人の口から聞いたのはいつですか。

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この記事を書いた人

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道中小企業総合支援センター登録専門家、北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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