「その仕事、AIに任せてみませんか」——社員の残業と面倒な作業を減らすAI自動化実践研修【社内研修】

会議の録音はある。名刺は机の端に置いたまま。商談のメモは残っているのに、提案書やお礼メールにする時間がない。見積書づくりは日中に手が回らず、残業で進めている。こうした事務作業が、毎週少しずつ時間を取っていきます。

「AIで自動化」という言葉を、経営者の集まりで耳にすることが増えました。一方で、私がセミナーや相談でお会いする経営者からは、「質問には使っているが、仕事を任せるところまでは進んでいない」という声をよく聞きます。この研修では一歩進んで、Claude Code(クロードコード)という、パソコン上の実務の一部を任せられるAIに、実際の作業を任せます。

人を減らすためではなく、社員の残業と面倒な作業を減らすための自動化です。

目次

この研修でいうAI自動化とは

この研修でいうAI自動化は、仕事をAIに丸投げすることではありません。人が仕事を渡し、AIが複数の作業を数珠つなぎに進め、最後は人が確認する。まず、ここまでです。

AIの使い方には段階があります。「聞く」(質問して答えをもらう)、「任せる」(作業を進めてもらい、人が確認する)、「型にする」(うまくいった頼み方を会社の型として残す)、「つなげる」(カレンダーやメールなどの道具とつないで広げる)。当日は全員が依頼文をつくり、「任せる」流れを体験します。そのうち1件をその場で実行し、「型にする」の入口まで進みます。「つなげる」については、研修後に広げる場合の考え方をご紹介します。

一つの商談から、五つの成果物

たとえば、商談音声の文字起こしを1本渡すと、営業日報用の商談記録、お客さまに渡す確認メモ、提案書の下書き、見積書のたたき台、お礼メールの下書きまで、一つの依頼文から進められます。社内に残す。お客さまと認識を合わせる。次の提案につなげる。一つの商談から、三つの仕事が進みます。

金額など商談に出ていない情報は、AIに推測させず空欄にし、最後に人が入力します。お礼メールは、Gmailと連携した講師の環境で、下書きに入るところまでお見せします。実演では送信しません。貴社でのメール連携は当日の研修範囲には含まず、必要な場合は導入伴走で一緒に設定を進めます。仕上がりを人が確認することで、これまで後回しになっていた事務作業を、一つずつAIに任せられます。

このほか、名刺の写真から名簿への追記や、ベテラン社員の仕事の説明をもとに手順メモをつくる実演もはさみます。実演の素材は、すべて架空のものです。研修の前半で、これらを目の前でお見せします。

私自身も、見積書や議事録づくりに日々Claude Codeを使っています。連携設定を広げた私の環境では、毎朝「おはよう」と呼びかけると、カレンダーやメール、今日やることを確認して、その日の段取りを提案してくれます。これは発展例で、当日の研修範囲には含みません。研修で体験するのは、その手前の「任せて、確認する」流れです。

人を減らすことを目的にした研修ではありません

「自動化」と聞くと、身構える社員の方もいます。この研修を経営者からのひと言で始めることをおすすめしているのは、そのためです。「人を減らすためではなく、皆さんの残業と面倒を減らすための研修」。何のためにAIを使うのかを、最初に経営者と社員で共有してから始めます(言い回しは事前打ち合わせで講師がご用意します)。

任せる仕事は、社員の皆さん自身が選びます。研修の最後には、経営者にもう一つお願いしています。「AIで時間が生まれた人を『手が空いた』と責めない」という約束です。生まれた時間を何に使うかは、経営者と社員で一緒に決める。ここまでが研修の設計です。

180分で、自社の仕事を題材に最初の1件を動かします

当日の流れです。前半は実演です。同じ仕事を「聞く使い方」と「任せる使い方」の両方で頼み、結果を比べたあと、商談1本から五つの成果物ができるところまでをお見せします。実演では、すべて日本語でAIに頼みます。プログラミングの知識は必要ありません。

後半は皆さまの番です。ご自身の1週間から「AIに任せたい仕事」を3件書き出し、1件を依頼文に仕上げます。依頼文は、新人さんに仕事を頼むときと同じように、〈目的・材料・完成形・確認ポイント〉の順で整理します。ワークは紙への記入かスマートフォンの音声入力で進むので、タイピングはほとんど必要ありません。パソコンが得意でない方も参加できます。

仕上げに、事前にClaude Codeを設定した貴社のパソコン1台で、皆さんの依頼文から選んだ1件を、ダミーデータを材料にして実行します。できあがった成果物は、名前や金額は正しいか、商談で確認した事実とAIの推測・提案が混ざっていないか、社外に出してはいけない情報が入っていないかを全員で検品し、直しもその場で頼みます。

研修が終わったとき、手元には、自社の仕事1件分の依頼文と、成果物の確認ポイント、任せ台帳(任せた仕事と頼み方を記録する表)の1件目が残ります。「うちの仕事を題材に、AIに任せて確認する流れまで体験できた」。この手応えを持ち帰っていただきます。

安全に使い始めるための3つのルール

研修中はダミーデータを使い、顧客名・個人情報・機密情報を含む実データは使いません。そのうえで、貴社で使い始めるときのルールを研修の中で一緒に決めます。①顧客名・個人情報・機密情報を含まない業務から始める、②金額・宛名・納期は必ず人が確認する、③利用するアカウントは会社で管理し、最初は指定した作業用フォルダの中だけで使う。この3つです。

顧客名や個人情報を含む仕事へ広げるかどうかは、どの情報を、どの環境で使うかを確認したうえで判断します。必要に応じて、導入伴走で一緒に整理します。

研修後は、週1件ずつ育てます

私が講師を務めた道内の商工会議所講座で、主催者が行った半年後アンケートでは、回答者のおよそ半数が生成AIの利用を続けていました。一度使えるようになることと、使い続けることは別です。この経験から、本研修では操作を知るだけでなく、研修後の続け方まで決めます。

研修のあとに続けるのは、貴社の皆さん自身です。社内の窓口役となる「AI係」を1名決め、週1回取り組む日もその場で決めます。AI係は全部を代行する係ではなく、最初の窓口役です。社員が任せたい仕事をAI係に持ち寄り、会社で管理するパソコン1台で、週1件ずつ試していく。任せ台帳を1行ずつ増やしながら、会社に合った任せ方をためていく。自動化は、一気に入れるものではなく、育てるものです。

向いている会社・向いていない会社

向いているのは、見積書や日報、議事録づくりのような、くりかえしの事務作業があり、社員と一緒に仕事の進め方を変えたい会社です。

向いていないのは、最初から無人で動く仕組みを求める会社と、確認までAIに任せたい会社です。この研修の自動化は、人の確認を残す使い方から始めます。

開催概要

  • 対象:経営者・後継者と、事務・営業・現場の中心メンバー 5〜10名程度
  • 時間:180分(休憩含む)。120分・90分の短縮版もご相談いただけます。短縮版では実演が中心となり、貴社パソコンでの実行や任せ台帳づくりを含めるかは、事前に到達点をご相談のうえ決めます
  • 会場:貴社の会議室(モニターとインターネット環境があれば結構です)。北海道内各地へうかがいます
  • 持ち物:スマートフォンと筆記用具
  • 事前準備①:研修用として指定した貴社のパソコン1台に、事前にお送りする手順書に沿ってClaude Codeを導入・設定していただきます。事前打ち合わせで導入と動作の状況を一緒に確認し、当日も開始前に動作を確かめます。万一に備えて、講師の環境でも実行できる準備をしておきます
  • 事前準備②:Claude Codeを利用できる契約(月額利用料は研修費とは別途。必要なプランは事前にご案内します)
  • 事前準備③:参加者は「面倒だと感じている仕事」のメモを3件お持ちください
  • 費用:お見積りいたします。実施後のフォロー相談や定着伴走のプランもご用意しています

お申し込み・ご相談

「うちの仕事のどれが任せられるのか」というご相談からで結構です。無料相談では、貴社の業務をうかがいながら、AIに任せやすい仕事と、研修でどこまで進められそうかについて、私の見立てをお伝えします。私のセミナーや個別相談にすでにお越しいただいた経営者の方は、「あの話をうちの会社で」のひと言で通じます。

あなたの会社で毎週くりかえしている作業のうち、来週から一つだけAIに任せるなら、どの仕事でしょうか。

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この記事を書いた人

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道中小企業総合支援センター登録専門家、北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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