「うちの社員は言われたことしかやらないんです」。中小企業の社長から、こんな嘆きをよく耳にします。指示待ちで、受け身で、何度言っても変わらない、と。
ここで、ひとつだけ確かめてほしいことがあります。それは、社員のやる気が低いのではなく、やる気の出ない仕組みになっていないか、ということです。
以前、あるタクシー会社で、ドライバーさんのやる気が低いと相談を受けたことがあります。社長は、朝礼で毎日「お客さまに喜ばれる仕事をしよう」「リピーターを大事に」と話しているそうです。
ところが、評価表を見せてもらったら、評価項目は「売上達成率」一つだけでした。社長の言葉と、評価の仕組みが、まったくつながっていなかったのです。
社員は、朝礼の言葉ではなく、自分の給与明細を見て働きます。社長が「顧客満足を一番に」と言っても、賞与が今期売上だけで決まる会社では、社員は売上を追います。当然のことです。
社員のやる気は、心の問題ではありません。社長が作る仕組みの中で生まれます。仕組みを直すと、放っておいてもやる気は戻ってきます。「ここなら頑張る価値がある」と、社員自身が判断できるようになるからです。
評価表を、一度、社員の目線で見直してみる時間が、必要かもしれません。
「やる気のない社員」と決めつける前に、評価ルールを社長110番で一緒に整理しませんか
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたの会社の評価表は、社員から見て「これなら頑張りたい」と思える設計になっていますか?
