先日、ある経営者の勉強会で、ChatGPTを2年ほど使い込んでいる社長さんに出会いました。AIエージェントの話をしたところ、こう聞かれました。「で、それは何を聞けば答えてくれるんですか」。悪い質問ではありません。ただ、少しだけ噛み合っていませんでした。
ChatGPTは、こちらが聞けば答える相談相手です。2年も使えば、上手な聞き方が体に染み込みます。ですから使いこなしている社長ほど、新しいAIにも「どう聞けばいいか」を反射的に探してしまうのです。
けれども、AIエージェントは聞く相手ではありません。目的を渡すと、自分で手順を分解し、最後までやり切ろうとする存在です。社員にたとえるなら、ChatGPTは相談に乗る先輩、エージェントは任せたら締切までに仕上げてくる部下です。先輩への話しかけ方のまま部下に接しても、噛み合いません。
じつは私自身も、最初は同じでした。エージェントに上手な質問をしようとして、練るほど空回りしたのです。「これは聞く相手ではなく、任せる相手だ」と気づいて、ようやく手が動き出しました。
道具を入れ替える前に、頭の構えを「聞く」から「任せる」へ入れ替える。順番は、たぶんこちらが先です。そして少し皮肉なことに、ChatGPTを一番使いこなしている社長さんほど、この切り替えに手こずりやすいのです。
まずは、あなたが毎週いちばん面倒だと感じている仕事を、ひとつ思い浮かべてみてください。それは「聞く」より「任せる」に向いた仕事かもしれません。
「聞く」から「任せる」への切り替えを一緒に整理しませんか
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ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたが今いちばん使いこなしている道具は、いつの間にか「考え方の癖」になっていませんか。その癖は、次の一手を助けますか、それとも縛りますか。
