「で、何を聞けば答えてくれるんですか」で止まる前に

先日、ある経営者の勉強会で、ChatGPTを2年ほど使い込んでいる社長さんに出会いました。AIエージェントの話をしたところ、こう聞かれました。「で、それは何を聞けば答えてくれるんですか」。悪い質問ではありません。ただ、少しだけ噛み合っていませんでした。

ChatGPTは、こちらが聞けば答える相談相手です。2年も使えば、上手な聞き方が体に染み込みます。ですから使いこなしている社長ほど、新しいAIにも「どう聞けばいいか」を反射的に探してしまうのです。

けれども、AIエージェントは聞く相手ではありません。目的を渡すと、自分で手順を分解し、最後までやり切ろうとする存在です。社員にたとえるなら、ChatGPTは相談に乗る先輩、エージェントは任せたら締切までに仕上げてくる部下です。先輩への話しかけ方のまま部下に接しても、噛み合いません。

じつは私自身も、最初は同じでした。エージェントに上手な質問をしようとして、練るほど空回りしたのです。「これは聞く相手ではなく、任せる相手だ」と気づいて、ようやく手が動き出しました。

道具を入れ替える前に、頭の構えを「聞く」から「任せる」へ入れ替える。順番は、たぶんこちらが先です。そして少し皮肉なことに、ChatGPTを一番使いこなしている社長さんほど、この切り替えに手こずりやすいのです。

まずは、あなたが毎週いちばん面倒だと感じている仕事を、ひとつ思い浮かべてみてください。それは「聞く」より「任せる」に向いた仕事かもしれません。

「聞く」から「任せる」への切り替えを一緒に整理しませんか

https://oomotokeiei.jp/

ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。

▼ あなたが今いちばん使いこなしている道具は、いつの間にか「考え方の癖」になっていませんか。その癖は、次の一手を助けますか、それとも縛りますか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道中小企業総合支援センター登録専門家、北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

目次