先日、5人で回している運送会社の社長さんから、こんな話を聞きました。数年前、配車表の入力を自動化しようとして、結局100万円を無駄にしたというのです。荷主3社それぞれで様式が少しずつ違うため、その都度プログラムが止まり、書き直しに追われ、最後は手入力に戻ったそうです。
この社長さんが、捨てたほうがよい前提がひとつあります。「手順をきちんと書けば、機械は完璧に動く」という思い込みです。
これまでの自動化ソフトは、台本どおりに動く役者でした。台本が一行ずれた瞬間に止まります。だから様式が変わるたびに、書き直しが必要でした。AIエージェントは、台本を書きながら演じる役者です。様式が変わっても、自分で読み替えて最後まで仕上げます。
ただ、ここに怖さもあります。間違えても、止まらずに走り切ってしまうのです。ですから、捨てるべきは「事前にすべて決めておけば安心」という発想です。代わりに持ちたいのは、「どこで止めるかを決めるのは人間」という考え方です。
どこで止まったかを知っている社長ほど、今度はどこで止めるかを決められます。
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたの会社で「機械に任せてもいい仕事」と「最後は自分の目で確かめたい仕事」の線引きは、いま誰の頭の中にありますか。
