「AIはまた流行語」で片づける前に

先日、商工会議所のセミナーで、ある社長さんがこう言いました。「AIって、去年もブームでしたよね」。参加者の多くが60代という会場で、半ばあきれたような一言でした。

その気持ちは、よくわかります。この5年、「AI何とか」という言葉が変わるたびに、現場の仕事はたいして変わってこなかったからです。ですから「どうせ今回も」と身構えるのは、むしろ健全な警戒だと私は思います。

ただ、去年と今年では、道具の中身が変わりました。去年のAIは、総会の挨拶文を書いてもらう道具でした。今年は「何月何日に総会をやる」と伝えるだけで、会場の予約から案内状の段取りまで、自分で組み立てて進めようとします。手順をやらせる道具から、手順を組ませる道具へ。たった1年での変化です。

では、本当の問いは何か。「流行語かどうか」ではありません。ライバル企業がAIで見積もりの返信を始めたとき、自社はどうするか。任せる仕事と、自分が握る判断を、どこで線引きするか。社長がどうするかを選択する局面に入ったのだと思います。

すぐに全部を任せる必要はありません。けれども「AIなんて流行語だろう」と横に置くと、動き始めた相手との差は、確実に開いていきます。まずは、あなたが毎週いちばん面倒だと感じている仕事を、ひとつ思い浮かべてみてください。

AIに任せる仕事と、自分で握る判断の線引きを一緒に整理しませんか。

ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。

▼ あなたの会社で「これだけは絶対に自分が握っていたい」と思う判断は何ですか。そして、明日からでも誰かに任せていい仕事は、どれでしょうか。

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この記事を書いた人

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道中小企業総合支援センター登録専門家、北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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