「売上は伸びているのに、利益が出ない」そのアンバランスの正体

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「需要が伸びており、売上げも伸びている。それなのに、なぜか利益が残らない」

これは、経営者にとって本当に苦しい状態です。
私も過去、まったく同じ状況に陥ってしまった苦い経験があります。

その原因は「価格競争」にあることがほとんどです。
売上が伸びている市場には、必ず競合他社がなだれ込んできます。
他社も同じように設備投資をするため、あっという間に供給過剰(設備過剰)になる。

そうなると、お客様から見れば「どこから買っても同じ」状態です。
私たち経営者は、「売上を落とすまい」と必死になり、気づけば「価格」でしか勝負できなくなっている。
売上は立っていても、利益はまったく残らず、社員たちはただ疲弊していく。
まさに、アンバランスな状態です。

この状況を脱するために、「特定ニーズに絞り込んだ商品開発をする」というのは、その地獄のような消耗戦から抜け出すための、賢明な一歩です。
「誰にでも」売るのをやめ、「あなただけのために」という価値を磨く。

しかし、ここで多くの経営者が、かつての私と同じ「最後の一歩」を踏みとどまってしまうことがあります。

それは、「絞り込んだ」にもかかわらず、「価格を据え置いてしまう」ことです。

他社がやらないような、特定のニーズに応える。
小さな設備で生産できるように、特別な商品を開発する。
それは、間違いなく「新しい価値」をお客様に提供している証拠です。

それなのに、もし価格が「価格競争」の時のままなら、どうなるでしょうか。
社員の頑張りや、商品開発の苦労が、まったく報われない。

「売上が伸びているのに利益が出ない」
そのアンバランスの本当の正体は、「提供している価値」と「いただいている価格」のアンバランスです。

特定ニーズに絞り込む勇気を持てたのなら、どうか、もう一歩だけ前に進んでください。
その「絞り込んだ価値」に見合った、「適正な価格(値上げ)」を堂々といただく勇気を持つこと。

それこそが、このアンバランスを解消し、社員の頑張りに報いる利益を会社にもたらす、唯一の道なのです。

あなたの会社の「価値」と「価格」のアンバランス、本気で見直しませんか?


ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。

▼ あなたが「絞り込んだ」その価値に、社員の頑張りに見合う「値札」はついていますか?

[サムネールは ChatGPT で作成しました]

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この記事を書いた人
おおもと経営オフィス 代表
大本 佳典

大本佳典【公式】 / Yoshinori Oomoto
おおもと経営オフィス 代表
1993年より企業経営に携わる、「経営者の心に寄り添う経営コンサルタント」
[経歴と実績]
経営戦略立案、融資サポート、ビジネスコーチングの専門家。年間のセミナーなど登壇回数は100本超え。
北海道商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、北海道商工会連合会エキスパートバンク登録専門家として活動。
[趣味]
美味しい料理と日本酒を楽しむこと、写真撮影。
北海道を愛車の MINI COOPER で走り回ること。年間走行距離は30,000km超。
[ブログについて]
経営者の皆様に寄り添い、実践的なビジネス戦略や心構えについて発信してます。
失敗と復活を経験した視点から、北海道の企業の成長と発展に少しでも貢献できたら嬉しいです。

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