受けた直後は、みんな同じ顔をしている
セミナーが終わった直後は、参加者の顔はだいたい明るいです。「面白かった」「うちでも使えそう」。ところが、半年経つと、はっきり差がつきます。ずっと使い続けている会社と、すっかり元に戻った会社。同じ話を、同じ時間だけ聞いたはずなのに。この差はどこから来るのか。ずっと考えてきました。
AIは、新入社員だと思ったほうがいい
ひとつ、腑に落ちた考え方があります。AIは、優秀だけれど、入ったばかりの新入社員のようなものだ、と。最初は、こちらの会社のことを何も知りません。使いながら、あなたの仕事のクセや、お客さんのことを覚えていく。3ヶ月ほど付き合うと、60点だった出来が、70点になる。コツコツと育てられた新入社員だけが、点数が伸びていきます。雇って、放っておくだけでは、新入社員は育ちません。
「誰が面倒を見るか」を決めない会社は、廃墟になる
組織で生成AIを使うとき、ひとつだけ、外してはいけないことがあります。誰が面倒を見るかを、決めておくこと。ここを決めずに配ると、たいてい1年で、誰も触らないツールになります。2年経つと、「あれ、お金だけ払ってたね」という負の遺産に変わる。ツールのせいではありません。世話をする人を、決めなかったことも理由の一つです。
“全部お任せ”は、中小企業ではつまずく
「全部AIに任せれば楽だ」。そう考えたくなります。でも、中小企業ほど、ここでつまずく。会社の出す仕事に、目を通さないわけにはいかないからです。だから、どこまで任せて、どこは自分が見るか。その距離の取り方を身につけた会社が、結局いちばん速く、いちばん長く使い続けることができます。
差をつくるのは、講座そのものより”その後”
正直に言います。半年後の差は、講座の出来だけでは決まりません。受けたあと、背中を押す何かがあったかどうか。困ったときに聞ける相手がいたか。「この仕事もいけますよ」と、次の一歩を一緒に見つける人がいたか。私が講座を”やって終わり”にしないのは、そこで差がつくのを、何度も見てきたからです。
一度きりのイベントで、会社は変わらない
花火は、きれいです。でも、上がって消えたら、あとは暗いままです。AIの導入も、同じだと思っています。90分の講座で火をつけて、そのあとを放っておけば、たいていは消える。大事なのは、その火が現場に燃え移り、日々の仕事の一部になるまで、そばで見届けること。差が出る会社と出ない会社を分けるのは、才能ではありません。”その後”に、誰かが伴走したかどうか。それだけです。
AIを「やって終わり」にせず、現場に根づくまで伴走してほしい経営者の方へ
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたの会社に入れたAIは、いま”育てている”状態ですか。それとも、買ったまま放っているでしょうか。
