「これ、うちのアレもできますか」と、身を乗り出す瞬間
先日、ある商工会で90分、参加者にAIを触ってもらいました。最後の10分で、作った文章をそのままWordに保存するところまでやってみせたんです。すると一人の方が、こちらが何も言わないうちに「これだったら、インスタの投稿文も作れるんですか」と身を乗り出しました。この一言が出た瞬間が、私はいちばん好きです。AIが、その人の”自分の仕事”につながったサインだからです。
「聞く」と「任せる」は、見た目が似ていて、中身が違う
多くの人が、AIを「賢い検索窓」だと思っています。質問を打ち込んで、答えをもらう。もちろん、それも便利です。けれど、手が本当に空くのは、答えをもらったときではありません。仕事そのものを、まるごと預けたときです。質問して出させるのと、任せて片づくのは、似ているようで、まるで別のことなんです。
40社ぶんの商談メモが、一覧の表になった
以前、展示会に酒呑する事業所さんに支援をしたことがあります。ブースで交わした会話を、その場で片っ端からスマホに吹き込んでもらいました。40社ぶん。ふつうなら、帰ってから何時間もかけて清書し、表にまとめる作業です。それが、その日のうちに、会社名と要点、そして脈のありそうな順番まで並んだ一覧になりました。担当者が「これ、今日中に終わるんですか」と、目を丸くしていたのを覚えています。
書類が3枚、15分で初稿になる
出張から戻ったときの報告を思い浮かべてください。復命書、旅費の請求などなど、別々に書くと、けっこうな手間です。走り書きのメモと写真を渡すだけで、それらの初稿が、15分ほどで揃いました。ゼロから清書するのではなく、8割できたものに手を入れる。作業時間が、まるきり変わります。
説明より、動かして見せる
建設業の3代目の方と、一対一で話していたときのことです。積算ソフトについて相談されたので、その場でAIに投げかけてみました。すると、自動化の道すじが、3段階で目の前に並びました。言葉で「AIは便利ですよ」と説明していたら、たぶん響かなかった。目の前で見て、はじめて「これは、うちでも」と前のめりになる。AIは、語るより、動かして見せるものだと思っています。
あなたの会社の、どの仕事を預けますか
おもしろいもので、経営者が一番身を乗り出すのは、私が「すごいでしょう」と見せたものより、その人自身が毎日やっている面倒な仕事の実演のほうです。チラシ、請求書、仕入れの見通し。「生成AIとの対話」の段階では、そこまでたどり着けません。「生成AIに任せる」に一歩踏み込んだとき、はじめてAIは、あなたの会社の戦力になります。
「聞くだけ」で止まっているAIを、会社の仕事を任せる相棒に変えたい方へ
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ もしAIに、今いちばん面倒な仕事を一つ丸ごと任せられるとしたら、あなたはどの仕事を選びますか。
