「使えるようになる」だけでは、たぶん足りない
AIの講座はいま、どこでも開かれています。選ぶとき、多くの人が「これを受ければAIを使えるようになるか」を基準にします。でも、私が見てきたかぎり、それだけでは足りません。大事なのは、使えるかどうかより、”自分の不安”を解消できるか。ここを外すと、受講しても現場は動きません。
「使える」と「身につく」は、受験英語と英会話くらい違う
ある動画を見ていて、うまい言い方だなと思った例えがあります。AIが「使える」ことと、AIが体に馴染んだ状態は、受験英語とネイティブの英会話くらい違う、と。単語と文法を覚えても、いざ外国人を前にすると口が動かない。あれと同じです。操作を教わる講座と、現場ですぐ仕事に応用できる講座は、目指しているものが最初から別なんです。
良い講座は、参加者の”悩み”から逆算されている
私が講座を組むときは、まず受ける人たちのアンケートを取ります。何に困っているか、何が不安か。そこから逆算して中身を決める。機能を端から紹介する講座、便利なテクニックを並べる講座、最新動向を解説する講座——どれも悪くはありません。でも、受講者の現場の悩みから組まれていなければ、聞いて「へえ」で終わります。講座のパンフレットを見るとき、そこが”誰の悩み”から書かれているかを、確かめてみてください。
「難しいことができる」は、価値ではない
派手なデモに、つい引き込まれます。こんな高度なこともできるのか、と。でも、正体をのぞくと、難しいことをしているわけではない場合が多い。ざっくりした指示で、速く形にしているだけだったりします。「難しいことができる=すごい講座」ではありません。むしろ「こんな簡単な命令でいいんだ」と、肩の力が抜ける講座のほうが、役にたつでしょう。
「教わったのに使われない」には、決まった型がある
「AIを入れたのに、現場で誰も使っていない」。このような相談を、何度か受けてきました。そして、導入がうまくいかないのは、驚くほど同じパターンがあります。ルールを決めずに渡している。誰が面倒を見るか決めていない。——講座を選ぶときは、この”使われなくなる落とし穴”を、ちゃんと避けさせてくれるかを見てください。操作を教えて終わり、では、この穴は埋まりません。
「触らせるか」で、だいたい分かる
最後に、いちばん簡単な見分け方を。座って話を聞くだけの講座か、その場で自分の手を動かして触る講座か。3年やってきて、私がたどり着いた結論はこれです。人は、触らないと分かりません。触って「あ、こういうことか」と、腹落ちした人だけが、次の日から使いはじめます。パンフレットに「体験」「実際に触る」とあるか。そこを、まず探してみてください。
自社に合うAIの学び方・講座選びを、第三者の目で一緒に見極めませんか
ビジネスコーチ大本から、今日の質問です。
▼ あなたが次に受けるなら、その講座は”あなたの現場の悩み”から組まれていますか。それとも、機能の紹介で終わりますか。
